みなさまこんにちは、1週間お疲れ様でした!
週末は好きなことをしてゆっくり過ごし、また来週から頑張れるパワーをチャージしてくださいね♪
さて、今日は管理職をしていれば遭遇する可能性のあるシーン、「部下から仕事を辞めたいと言われた時」の対応について考えたいと思います。
こんな時どうしたらいい?と思う場面を想定して、対応方法を備えておけば、冷静に対処できますよね。
- 部下に仕事を辞めたいと相談されたらどうしたらいいか?
- 仕事を辞めたい人を引き止めるべきか?
- 仕事を辞めると言ったら上司にどんな対応されるか知りたい
部下に辞めたいと言われたら?
まっとうな上司であれば、一番聞きたくない部下からの一言は、「会社辞めたいです」ではないでしょうか。
言われた瞬間、ショックと共に、「自分の対応が悪かったのだろうか」とか、「もっと早く前兆に気づければよかった」といった後悔にかられますね。
はい、落ち着いて、深呼吸して、やるべきことはこちらです。
部下と向き合う
正直なところ話を聞くのは気が重いですが、先延ばしせず速やかに対応しましょう。
やること
- 公にせず、一対一で話ができる場を作る
- 他の予定を調整して十分な時間を確保し、急かさず、部下の話を最後まで聞く
- 先に自分の意見を言うのは控え、相手がすべて話し終えるまでは口を挟まない
辞めたい理由を聞く
表向きは、「家庭の事情」や、「他の仕事がしてみたい」などと当たり障りのない理由を言っていても、本当の理由は別のところにあることも多いです。
「言ってもしょうがない」と思っていた部分に対して、親身な態度で話しを聞いてもらえたら、本当の問題点を話してくれる可能性も高くなります。
退職の翻意は難しいとしても、「上司はわかってくれた」と、会社に対するマイナス感情が和らぎ、円満な退職に繋がるでしょう。
やめたい理由が自分自身にあるのか会社にあるのかで以降の対応が変わります。
理由が自分(部下)にある場合
- 他にやりたいことがある
- 環境が変わって続けられない (結婚・出産、両親の介護など)
理由が会社にある場合
- 会社の人間関係に問題がある
- 仕事内容や環境、待遇に不満がある
辞めないで済む方法があるか探る
部下が辞めたい理由を聞いた上で、解決方法があるなら伝えます。
解決策例
- 社内の配置換え、部署異動
- 部内の担当替え、ジョブローテーション
- 待遇の改善
ポイントは、「会社の対応できる範囲内で」できることになるので、できない改善を約束しても意味はありません。
必要に応じて関係者や関連部署に相談しましょう。
結果的に改善されなければ、一時的に退職を避けられても、いずれ退職することになるでしょう。
部下が退職に対し迷いを持っている状態なら、何かを変えることで解決出来る場合があります。
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引き止めるか受け入れるか?
退職は従業員に認められている権利ですから、それを引き止めるかどうか、という判断は慎重に行うべきでしょう。
何がなんでも退職希望者を引き止めることが正しいわけではありません。
引き止めない場合
退職に対して動機がしっかりしている場合
将来の夢やキャリアビジョンが明確で、今の会社では実現できないことである場合、次のステップに進む場合は新たな門出を応援しましょう。
例えば
- 今の会社の事業内容と自分の目指す方向が明らかに違う
- 転職先が決まっている、自分で起業する など
会社に対して何事にも不満を持つ人
会社への不満を持ちながら働くのは、パフォーマンスも落ちますし、周囲へ悪影響を与えます。
自ら状況を改善させようとする事もなく、または改善を諦めていて、不満しかなかったり、心身共に健康でなくなってしまっている場合、解決に向けて提案できることはないのでしょうか。
今までの状況から、会社にいることがプラスにならないと判断する場合、本人の申し出を受け入れることになるでしょう。
引き止めてみる場合
退職理由に改善の余地がある、仕事をしっかりこなしている
なんとなくやりたい仕事と違っている、というように明確にやりたいことがはっきりしていない場合、与えられた仕事はしっかりこなし、周囲へ悪影響を与える態度でないなら、会社に残ってもらう方が助かります。
やめてしまうのはもったいない、と思う場合は、ジョブローテーションや異動で解決できるか引き止める提案をしてみましょう。
最後に
自分の待遇改善のための交渉の一つとしてや、存在価値を認めて欲しいかまってちゃんの「仕事辞めたいです」発言も中にはあります。
しかし、多くの場合、「辞めたいです」発言は、最後通告となるでしょう。
特に、ある程度キャリアを積んでいる社員や、評価されている社員の場合、覚悟を決めていないと「辞める」発言は出てきません。
この一言を部下が発した時点で、もはや時すでに遅く、引き止めることができる確率は限りなく低いと思われます。
引き止めることに一生懸命になるより、後任の手配に力を尽くす方が実務的には救われるでしょう。
私も自分に置き換えて考えてみると、辞めると決めて上司に伝えた場合、翻意の可能性は99.9%ないと言えます。
退職の意志は、全ての方向から検討し導かれた結論であって、今までの積み重ねの結果なわけです。
それは、たかが上司の一言や数時間の説得で帳消しになる程度のものではないのです。
「仕事辞めたい」のサインは、かなり前から出ていたはずで、管理職はそれを見落とすと手遅れになるということを、肝に銘じておくべきでしょう。