みなさまこんにちは、今日も一日お疲れさまです!
早速ですが今回は、何度も読み返したいベストセラー、世界的名著をご紹介します。
ビジネスマンはもちろん、そうでない人も早いうちに読むべき本の一つだと思います!
「完訳 7つの習慣 人格主義の回復 」
この本でわかること
・どう生きるべきかがわかる、豊かな人生にするために生き方を見直す一助となる
・仕事、家庭、人間関係、さまざまな悩みを解決する手がかりを得られる
どんな本か?
- 著者 :スティーブン・R・コヴィー ※リーダーシップ研究の第一人者
- 内容 :著者が過去200年間の成功に関する文献を研究し、長期に渡り望む結果を得続けるための原則をまとめた、ベストセラービジネス書
- ページ数:521ページ
- 評価 :1990年に初版が出版されたときにセンセーションを巻き起こし、販売部数は全世界4,000万部、国内240万部を突破し、ビジネス書の歴代No.1の地位をゆるぎないものとしている
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は、『7つの習慣 成功には原則があった! 』をスティーブン・R・コヴィー博士没後1年を期に新たに翻訳し刊行したものです。
副題の「成功には原則があった!」というのは、オリジナルのものではありませんでした。
完訳版は、原書に忠実な「人格主義の回復」の副題とし、習慣名も含めて著者の意図を汲み取り、かつわかりやすくなるよう翻訳し直されています。
「7つの習慣」の概要
「7つの習慣」は、私的成功の習慣(第1〜第3の習慣)、公的成功の習慣(第4〜第6の習慣)、再新再生の習慣(第7の習慣)に分けることができます。それぞれで学ぶことはいこの通りです。
私的成功の習慣
- 第一~第三の習慣
- 自分の人生を自分自身でコントロールするための習慣を学ぶ
公的成功の習慣
- 第四~第六の習慣
- 相手を理解し、創造的な協力関係を築いて相乗効果を発揮していくための習慣を学ぶ
最新再生の習慣
- 第七の習慣
- 自分自身の肉体、知性、社会・情緒、精神を磨き続けるための習慣を学ぶ
私的成功の習慣
私的成功の習慣とは、個人が自立して成果を出すための習慣です。
自立と言っても経済的な自立ではなく、自分の行動に責任を持つ精神的な意味での自立にあたります。
第一〜第三の習慣を段階的に身につけることによって自立することは、個人にとって大きな成功であると説いています。
第一の習慣:主体的である
これはどういうことかというと、
人間だけに与えられた「想像、良心、意思、自覚」という能力によって、何が起こっても(=刺激)、それが自分に与える影響(=反応)を自分自身の中で「選択」することができる、ということ。
具体例としては、
反応:不機嫌になる or 冷静にできる対応をする
どんなに嫌なことがあっても、「辛い」という反応を自分が選ばなければ辛くない、ということなんですね。
つまり、人生が不幸だと感じている人は、誰のせいでもなく自分自身の選択と行動の結果だというわけ。
自分がコントロールできる事柄に集中し、主体的に行動することで、自分の人生を変えていくことが可能です。
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
・どのような人間になりたいか(人格)、何をしたいか(貢献・功績)、自分の根底にあるもの(価値観)を書く
自分自身が本当に大切にしたいことを文章化し明確にすると、その判断基準に従って日々努力をすればいいので、
自分の人生を望む方向にコントロールすることが可能になります。
第三の習慣:最優先事項を優先する
物事を緊急度・重要度のレベルで下記の4つに分ける
- 緊急で重要なこと
- 緊急ではないけれど重要なこと
- 緊急だが重要ではないこと
- 緊急ではなく重要でもないこと
このうち、「緊急ではないけれど重要なこと」を優先して行う
「緊急ではないけれど重要なこと」には自分自身の成長につながる活動が入ってくるので、意識的に優先して取り組むことが成功への分かれ道になります。
「緊急度が低いこと」は、それがたとえ重要であろうとも、意志が弱ければ後回しになってしまいます。
公的成功の習慣
公的成功の習慣とは、チームで成果を出すための習慣のことです。
チームで協力することによって、1人では成し遂げられない成果を得ることができます。
私的成功の習慣を身につけ、個人として成果を出せるようになった次の段階として、公的成功の習慣(第四〜第六の習慣)があります。
第四の習慣:Win-Winを考える
第一〜第三の習慣が身につくと、人と協力しながらより大きな成功を目指せるようになります。
Win-Winを成り立たせるためには、以下の5つが必要とされています。
- 人格
- 人間関係
- 協定
- システム
- プロセス
具体的には、
- 第一〜第三の私的成功の習慣で人格を磨く
- 相互の信頼を積み重ねて築き上げる
- 相互に期待することを明確にする
- はWin-Winの行動が評価されるようなシステムを作っておく
- 目標がWin-Winならば、手段もWin-Winでなければならない ※後述する習慣
お互いのためになる関係を築くには、大きな思いやりと勇気が必要。
Win-Winの関係は、あらゆる人間関係の成功を築くための基礎になるものです。
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
信頼関係を構築するためには、自分を理解してもらおうとする前に相手を理解することに徹することが大切です。
話を聞く時は、相手が心を開き信頼してくれるような人格を土台にして、相手に共感して話を聴くスキルを積み上げていかなければならないんですね。
具体的なやり方は、
第一段階:「相手の言葉をそのまま繰り返す」
第二段階:「相手の言葉を自分の言葉に置き換える」
第三段階:「相手の気持ちを言葉にする」
第四段階:「相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にする」※第二段階と第三段階を組み合わせたもの
共感による傾聴とは、まず相手を理解しようと聴くことであり、相手の身になって聴くこと。
お互いに本当に深く理解し合えた時、創造的な第3の解決策が見えてくる。
第六の習慣:シナジーを創り出す
シナジーが成立するためには、
- 高い信頼残高
- Win-Winを考える姿勢
- まず相手を理解しようとする努力
これらがあいまって、シナジーが創り出されます。
内面がしっかりと安定し、心を開いて物事を受け入れ、冒険に心躍らせる必要がある。
創造的な活動のほとんどは、予測ができない出来事がつきものだから、こうした曖昧な状況に耐えられる安定性・誠実さが必要になる。
「自立」した個人が、相手を尊重し、互いの違いを受け入れることがシナジーへの第一歩です。
お互いが自立しているからこそ、他者を知的・感情的・心理的に違う存在として尊重できるようになるんですね。
再新再生の習慣
第七の習慣:刃を砥ぐ
あなたという人間を作っている四つの側面「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒」を磨くことは、自分の人生に対してできる最大の投資です。
具体的には、
- 肉体:自分の健康に気を配った食事をし、十分な休養を取り、適度に運動をする習慣をつける。
- 精神:自分の価値観を守るための意志。文学、音楽、瞑想など人によって方法は異なる。
- 知性:継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすること。
- 社会・情緒:しっかりと人と関わり、コミュニケーションを怠らない。
この四つの側面はそれぞれ大切ですが、四つのバランスを考えて磨くことで最大の効果が得られます。
どれか一つにでもおろそかにしてしまうと他の三つの側面に悪影響が及んでしまいます。