【読書記録#01】「組織行動のマネジメント」〜要約〜

  • 2020年10月3日
  • 2021年3月5日
  • 読書

みなさまこんにちは、今日も一日お疲れさまです!

最近本読んでますか?自分が好きな本ばかりでなく、仕事で必要にかられて読むこともありますよね。

読み始める前に概要を把握していると理解が深まります。

ということで、今回は私が読んだ本をご紹介します!自分の備忘録としても役立てたい気持ちです。

読む価値がある、読んでみたい!と思ったらぜひ手にとって読破を目指してくださいね。

では早速、今日の本はこちら!

「【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へ」

新版 組織行動のマネジメント
created by Rinker

どんな本か?

Amazonの商品紹介から引用します。

組織行動学とは、心理学・社会学・人類学・政治学など、さまざまな行動科学の知見を総合して、組織で働く人々について体系的に研究する学問である。わかりやすく、しかも組織行動学のすべてを網羅した旧版は長年、教科書として評価を得てきた。新版では、ナレッジ・マネジメント、バーチャル組織、またジェンダーなど、組織の新しい課題について盛り込んでいる。

なんのこっちゃ?って感じですよね。これで読む気になる人いるのかしら。

この本でわかること

  • 「組織で働く人々」についての話なので、マネージャーや人事担当者におすすめ
  • 実践的というより学問的。こんな考え方があります、といういう紹介、説明
  • 組織行動に関する一通りのことが書かれている。範囲が広いので、自分が興味があるところを読み、あとは辞典的に参照する使い方がおすすめ

この本の全体像この本、とても長いです。手強い分厚さなので、読み始めるのに気合が必要です。

全507ページあり、以下の4部構成になっています。

  • 第Ⅰ部 組織行動学への招待(第1章)
  • 第Ⅱ部 組織の中の個人(第2章〜第6章)
  • 第Ⅲ部 組織の中の集団(第7章〜第12章)
  • 第Ⅳ部 組織のシステム(第13章〜16章)

注目するテーマ

この中から、今回はリーダーシップとは?」という点に注目し、勉強になった点をまとめていきます。

本でいうと、255ページ「第10章リーダーシップと信頼の構築」の部分に該当します。

30代になってくると昇進して役職がついたり、部下が増えたりしますよね。

目指すべき姿が明確であればいいのですが、優秀なリーダーとはどんな人だろうか?自分は何を改善していけばいいだろうか?

こんな疑問の解決のヒントになると思います。

リーダーの分類

まず前提として、リーダーの形は大きく2つあります。

  1. 業務処理型リーダー
  2. カリスマ的リーダー

業務処理型リーダー

「業務処理型リーダー」は、役割やタスク上の要件を明確にし、設定した目標に向かって部下を導き、動機付けます。

大半のリーダーは「業務処理型リーダー」に分類されると思います。一般的な会社の管理職はこちらのタイプでしょう。

カリスマ的リーダー

カリスマ的リーダーの特徴
  • ビジョンを有する
  • そうしたビジョンを達成するためにリスクを冒すことをいとわない
  • 環境的制約に配慮する
  • 同時に部下のニーズにも配慮する
  • 並外れた行動を示す

カリスマと聞いて思い浮かべる有名な経営者がいるのではないでしょうか。起業したり、自ら新たな道を切り開き、大きな影響力を持っている人です。

どちらのリーダーがいいとか悪いとかではなく、どんな状況かにより、必要とされるリーダーが違う

ここでは、一般的な会社という組織の中での役割を考えていくため、「業務処理型リーダー」に関して話をしていきます。

優秀なリーダーとは?

どんな状況でも有用な唯一無二のリーダーシップスタイルは存在しない
優秀なリーダーとは、どんなリーダーなのでしょうか?
昔からさまざまな研究者が研究を重ねてきたのですが、「生まれながらの個人の特性」や「リーダーとして取るべき行動」からは、リーダーシップを十分に説明することができませんでした。

有効な結果が得られなかったのは、況要因の考慮が欠けていたからでした。

どういうことか?

例えば、「aという状況」では「Xという行動」が有用だったとしても、「bという状況」ではXではなく「Yという行動」が有用だったりする。

状況によってリーダーの取るべき行動は変わるので、一律に「こうあるべき」という定義はできないんですね。

そしてここからは、「状況的影響」に主眼を置いた研究が進んでいくことになります。

リーダーシップは、単に数個の特性や好ましい行動を特定するだけでは語れない複雑なもの

リーダーシップのタイプ

リーダーシップの有用性は状況によって変わるということは、自分の状況を振り返ってみても理解しやすいのではないでしょうか。

では、この「状況」は具体的にどんなことを指すのでしょう?

どんな状況が考えられるか?

ロバート・ハウスの開発した「パス・ゴール理論」によると、2つの要因が提示されています。

これは、リーダーがコントロールできない要因です。

  • 環境的条件…タスクの構造、組織の権限体系、ワークグループなど
  • 部下の条件…部下の個人的特徴、経験、能力など

結論を言うと、各状況下でのリーダーの行動と結果は、次のような関係になります。

リーダーが、業務環境または従業員に欠けているものを補う場合、従業員の業績と満足度は上昇する
みんな足りないものをなんとかしてくれる人を求めてるってことですね!
リーダーシップのスタイル
「パス・ゴール理論」では、リーダーシップのスタイルを4つに規定しています。
この4つのスタイルが、どのような状況の時に有用性があるのか、理論から導き出される仮説をまとめてみました。

指示型リーダー

何を期待されているかを部下に教え、すべき仕事のスケジュールを設定し、タスクの達成方法を具体的に指導するタイプ

支援型リーダー

親しみやすく部下のニーズに気遣いを示すタイプ

参加型リーダー

決定を下す前に部下に相談し、彼らの提案を活用するタイプ

達成志向型リーダー

困難な目標を設定し、部下に全力を尽くすよう求めるタイプ

リーダーは可変的である。同じリーダーでも状況によりリーダーシップのスタイルが変わる
同じ人でも、全てのパターンに当てはまることもあり得ます。
逆にいうと、リーダーを目指す人は、どのパターンの行動もできるようにしておかなければならない、ということになりますよね。

リーダーの条件

リーダー像が見えたきたところで、じゃあそんなリーダーになるには何が必要なのでしょうか?

必要とされる要素をみていきましょう。

情動知能(EQ)

リーダーに知能と技術的なスキルは最低条件ですが、これに加え、重視されるようになってきているのが「情動知能(=EQ「Emotional Intelligence Quotient」だそうです。

情動知能とは、感情的知性とも言い、「こころの知能指数」という言い方でも知られています。

これは、自分を取り巻く周りの環境からの要求や圧力にうまく対処する能力を左右する、非認知スキル、才能、技能を組み合わせたもののことです。

情動知能の要素

具体的には次の5つの要素になります。

  • 自己認識自分の感情を認識する能力
  • 自己統制自分の感情や衝動を統制する能力
  • モチベーション挫折や失敗の中で耐え抜く能力
  • 共感他人の感情を察することができる能力
  • 社会的スキル他人の感情に対処できる能力

この要素を備えていないと優れたリーダーにはなれない、必要不可欠な要素だと結論づけられています。

これ一を言で言ったら人間力が高い人ってことではないでしょうか。

どうしよう、と思ったあなた、EQはトレーニングで高められます、大丈夫です!

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